【備忘録】
船が新しくなる時にはいろいろと難儀なことが多くなるものです
その一端がありましたので自身の備忘録と誰かの助けになればと思い記録しておきます。
今回の難儀は「給油口の鍵」。
そう、燃料をタンクに入れる際に開けるフタです。
船に乗ればだれでもアクセスできる位置にあるため、カギがあることには納得なんですが、
この鍵が簡単にはコピーできない。
町の鍵屋さんにいって原本のカギをコピーしようにも「この溝のカギは取り扱い無いです」とのこと。
なぜなら圧倒的にユーザーが少ないため商売にならず、コピー鍵の元となるブランクキーを
外部メーカーが作らないとのこと。
だから「ブランクさえ持ってくれば削れるよ」と言われたので、カギ製造メーカーである
タキ〇ンに連絡してみると・・・
「そのカギは個人には販売できません。代理店を経由して注文してください」
え、カギ番号もわかってて在庫もあるのに売ってくれない?しかも値段もわからないとのこと。
販売店が利益を載せて販売するから元値は言えないんでしょうね。
仕方がないので船のメーカー販売代理店に連絡してみると、船を購入したところに連絡しろと。
いや、県外ですけど。
そうなると、小売りの販売店を頼るしかないらしく近くの販売店を紹介してくれました。
1本2,800円。高! そして消費税280円+送料 総額4,050円
いや、全然特殊なキーでもないのに、この価格というのが売ってる方は異常なことわかってますかね?
船の世界が一般に広がらないのはこういうわけのわからない縛りがあることが問題だと思っています。
まあでも、海の上で出し入れする鍵類は、いつ落水するかわかりません。
もちろんフロートをつけていますけども、それでも普通の生活よりは無くなりやすいので
本来はコピーや予備を常に持っておきたいところですが、これだけ購入に費用と手間がかかるとは。
そもそも、船の燃料なんてガソリンスタンドに行けないし、購入は100㍑以上になることもしばしば。
そんなわけで港にタンクローリ横付けで入れる場合がほとんど。
入れてもらえる業者さんも限られるので、給油車を待って鍵開けて入れてもらうなんて
現実的じゃないから、基本業者さんに鍵を渡して、都合のいいときに給油してもらうケースが
ほとんどです。そうなると、当初の鍵セットで2本は少ない。
1本給油業者に渡してしまったら残るは自分の原本のみ。
そんな貴重なカギを海の上で使うわけです。
私見ですが、ボートの給油口のカギは最低でも3本セットで渡すべきだと思います。
まあこんなこと言っても競争が無いから一向に改善なんてされないんでしょうけどね。
ユーザーが強すぎるものダメですけどメーカももう少し使ってる人の意見に耳を傾けてもらいたいものです。
