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ライントラブルの原因(スピニングリール編) ~スピニングリールの巻き容量について~

投稿日:2017年9月4日 更新日:

ライントラブルの原因(スピニングリール編)

初心者が陥りやすいライントラブルとして、リールへのライン巻きすぎが挙げられます。
原因としてはリールのラインキャパを知らずスプールぎりぎりまで巻いてしまうことです。(もったいない気持ちがあるのか?)

釣りの本ではぎりぎりまで巻くことでスプール放出の抵抗が少なくなりキャストの距離が伸びるという記載をよく見ますが、リールへのラインセットの際は濡れた雑巾などでテンションをかけながら巻いていくため、スプールキャパぎりぎりまできっちり巻くと実際の釣行の際にはキャストするたびに巻が緩くなってしまいます。

そしてラインが緩んだところでキャストするとラインがすっぽ抜けてしまい、致命的なライントラブルに見舞われます。(PEラインでこのすっぽ抜けが起こるとまず解けない)

バイブレーションなど引き物系はまだテンションをかけながら巻くので問題ないことが多ですが、ジギングなどラインスラッグ(糸ふけ)が出やすい釣りはかなりの確率でトラブルとなります。(ジギング中に近くでナブラが湧いたりするとジギングタックルでキャストをする。そしてライントラブルとなり周囲で激しくボイルが起こっている関わらず自分は釣りができなくなる。)

このライントラブルが発生すると、以下のようなパターンとなり、その後の釣りが困難となります。

初心者の、釣りが続行不能になるパターン

すっぽ抜けライントラブルリーダーの結束が難しいのでできれば切りたくない揺れの中、ラインをほどこうとする船酔いが発生その後釣りができなくなる・・・

確かに船上でリーダーを結ぶのは難易度が高いですが、ラインを解くよりはリーダを結束する方がまだましです。
しかし根本的な原因はリールへのラインセットを行う際の間違った知識によるものです。

正しいスプールセットはスプールに対して90%程度。そして巻くラインによって微妙に径が違うのでリールの表記はあてになりません。この辺りは経験則が必要となりますが、

参考の写真を載せておきます。


いっぱいいっぱいまでは巻かない。コレでも少し多いかな?

また、釣りながらラインをまく際にラインテンションがかかりにくいシーンでは人差し指で少しテンションを掛けながら巻く癖をつけておいた方がいいと思います。

そしてリールを買うときにも注意が必要です。

釣り具店などでリールを買ったときにラインも同時に購入すると、サービスでラインを巻いてくれるケースが多いです。

この際、ラインキャパを確認してライン選択をし、スプールいっぱいにラインを巻いてくれます。販売員の方も、商品であるラインを目いっぱい巻くのが商売というもので、また、多数の要望対応を行うため、電動モーターにスプールをセットし、軍手でテンションを掛けながら巻いていきます。これは強いテンションを掛けながら高速で巻けるので非常にきっちり巻けると思うのですが、そのテンションで巻くことができるのはその場だけで、釣行の際の緩みは全く考えられていません。

ですので買ったばかりにもかかわらず、新品のリール、ラインがトラブルを起こすことが多いのです。

ラインは自分で納得がいくように巻いた方が確実です。

また、釣具店のサービスとしてリーダーの結束もしてくれるケースがあります。

(本来であれば結束をすることも釣りの大切な一部だとは思うのですが、釣具店のサービスとしても実施されています。)

この際、リーダーが長すぎてトラブルになることが多いです。

よく言われているのはリーダーは3ヒロ~5ヒロの長さが必要といわれていますが、私の個人的な見解では1ヒロ~1ヒロ半もあれば十分だと考えています。(釣り具店などで長めにリーダーをセットするのは、短いとたびたびFGノットを頼まれるからではないかと推測しています。少しずつ切っていっても長ければ数回の釣行は耐えられるから。1m程度だと1回の釣行ごとにリーダーを結び換えなければならない)

リーダーは魚の歯や鱗との擦れ、または魚付近の障害物との擦れを耐えるための存在です。魚のサイズが3mを超えるようなものであれば長さもそれなりに必要かもしれませんが、そんなサイズはカジキくらいです。

(リーダーを長くすることで魚からラインが見えにくくするという一定の効果はあると思いますが、それを言うならルアー自体が違和感です。スプリットやフック、それらが擦れる金属音などがあっても魚は食ってきます。そう考えるとメインラインが見えることが釣果を大きく左右することはないと考えています。)

フロロカーボンのリーダーなど張りがあるので、タックルセットの際、リールからばらばらと放出されてしまい、メインラインを巻きこんで絡むケースがあります。

これが船上で起こると前述のように解いていると船酔いが発生し、一投もすることなく撃沈となるケースもあります。

またリーダーが長いと巻き取りの際にすべてのガイドと接触するため結び目が早く痛みます。

正しい知識を得ることは、トラブルを減らし釣りをする時間を長くとることができるようになります。釣りの知識で大切なものは「釣れるという知識」より「釣りを安定的にできる」という方が大切なのです。

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