【電動ジギング講座】

【正道と邪道の境界線は?】

生粋のジギンガーには「邪道」扱いされる電動ジギングですが、その圧倒的な効果を見るにつけ、この釣りを否定する必要はないのではないかと思っています。
なぜなら、体力、筋力は人によって平等ではなく、また年齢や性別によって大きく異なることが多いからです。
ならばその差を補完するものがあっても良いのではないか?
それこそが電動ジギングだと思います。
女性や子供でも気軽にジギングができ、また大物を手にすることができる夢のようなタックルがそこにあるのです。

【ロッド】

ロッドは専用ロッドがおススメ。やはり電動ジギング用に作られているロッドにはコードを入れ込む溝があったり、スパイラルガイドが標準だったり、パーミングがしやすかったりといろいろな工夫が施されています。また電動ということでベイトタックルが絶対条件となります。ちなみに私は自作ロッドを使用しています。
【おすすめロッド】ゼロドラゴン:EJ6032
【おすすめロッド】ゼロドラゴン:EJ5113
ゼロドラゴンはお値段がなかなかにしますが、専用ロッドだけあって非常に理にかなった仕上がりです。人気もすごいので手に入らないかもしれませんが、買えるなら買うべきかと・・・。
【おすすめロッド】パームス:シープラチャー(SRJC-511ML)
スパイラルガイドなどは無いですが、自分が触った中で、ゼロドラゴンのブランクスに非常に似ていると思います。
今のところ入手がしやすいですし、十分活躍してくれるロッドと思います。
電動ジギング用として購入するなら価格も2万円台とお手ごろです!

【ココ大切!】
ジギング用のベイトタックルも流用できますが、柔らかすぎると電動の巻きが早い分、ロッドが必要以上にしなってしまいシャクリがうまく入りません。またスパイラルガイドの方が穂先に絡みにくいため、ロッド破損しにくいと思います。またシャクリでフロントグリップを多用するためフロントグリップは長めのほうが扱いやすいです。

【リール】

リールは入門機からフラッグシップまで様々。(勝手ながらダイワのみ品評)
【おすすめリール】ダイワ:16シーボーグ300MJ(フラッグシップモデル)
シーボーグを買える財力のある方は何も言いません、買ってください(笑)。シーボーグは魚がかかった後、電動で巻いても魚は簡単に上がってきます。無慈悲なほどに・・・
釣りとしての面白みには欠けてしまうかもしれませんが、確実に魚を捕りたい方にはお勧めです。
【おすすめリール】ダイワ:レオブリッツ300J(廉価版)
レオブリッツは電動ジギング入門機として使用できますが、掛けた魚をモーターで巻き上げることを繰り返すと、モーター不良を起こして修理→入院となります。シャクリ程度の負荷なら問題ないともいますので、魚が掛かったら手巻きで上げるほうがいいと思います。疲れますが、それくらいのほうが釣りとしての楽しみが多くていいのではないでしょうか?

【ココ大切!】
軽さのレオブリッツ300J、パワーのシーボーグ300MJとなりますが、サイズ感はこれ以上でも以下でもないベストマッチだと思います。200番台のものになるとパワー不足、400番台以上になると重さが問題となると思います。もちろん海域によって異なると思いますが、玄界灘の電動ジギング初めの1台は300番台の中から選ぶと良いでしょう。

【ライン】

PE4号以上推奨。重いジグを使える分、ラインも太めでがっちりキャッチ!
【おすすめライン】スーパーファイヤーラインカラード 4号 200m

【ココ大切!】
高速巻きのカウンターでヒットする電動ジギングは4号以上がおススメです。
巻き量は最低でも200mは巻いておいたほうが良いです。水深の倍は巻いておかないと底が取れない場合もあります。またライントラブルを起こしてラインが足りなくなると釣りが続行できなくなります。

【リーダー】

【おすすめリーダー】クレハ:シーガー船ハリス 14号

【ココ大切!】
電動のおかげでカウンターヒットになることが多いことと、重めのジグを使用することが多いので、リーダーは手巻きジギングよりも少し太めが良いと思います。

【メタルジグ】

メタルジグ選びはロングがショートか、左右対称か左右非対称か、アタっているものを探って使い分けている程度です。
色はシルバーのみで問題なし!
【おすすめジグ】メジャークラフト:ジグパラ バーチカルロング 150g~180g
【おすすめジグ】スミス:CBマサムネ 155g
【おすすめジグ】ダイワ:KYジグ 180g

【フック】

【おすすめフック】オーナー:カルティバ ジガーライト 早掛 JF-22 #4/0
【おすすめフック】オーナー:カルティバ ジガーライト ホールド JF-25 #4/0

【ココ大切!】
ジギング定番フック。刺さりも良い。また軸が結構太いので伸ばされたり折れたりすることがあまりありません。電動ジギングはヒットの際にかなりの負荷がフックにかかるため、細軸フックは敬遠したほうがよさそうです。

ダブルフックの作り方は以下のサイト参照ください。

https://seabass.info/2017/09/16/doublehook/

【電源について】

バッテリーは手持ちコンセプト(リチウムイオンバッテリー)が一番ですが、車のバッテリーでも代用できます。私はボートに電源ボックスを配置しているので、以下のバッテリーをボートに設置して電源としています。

【おすすめ?バッテリー】ACDELCO ボイジャーバッテリー

【ココ大切!】
私が使用しているバッテリーは一般的には大きすぎです。もっと小さめのバッテリーでも1日持ちます。船によってバッテリーを借りられるところもあると思いますので、釣行時は船長に事前に確認されたほうがいい部分です。

【釣り方】

至って簡単です。スプールをサミングしながら底まで落としたあと、目いっぱい電動モーターを回した状態でシャクります。
参照動画(準備中)

【ヒット後】

モーターに負荷をかけたくない場合は魚が掛かったら電動を切り、手巻きで上げます。経験上、このほうがバレにくいのではないか?とも思います。シーボーグなら無慈悲に巻いても上がります。それをしての故障率がどれくらいかはわかりませんが・・・。
まあどれだけ強力なモーターであっても負荷がかかった状態で使い続けたら、早々に悪くなりそうなので、私はシャクリのみ電動の力を借りて、魚は自力で上げたほうがいいと思っています。

【ドラグ設定】

手巻きでも言えることですが、ヒラマサ、カンパチ系の魚は根に突っ込む習性があるため、ヒットしたらすぐに底からひき剥がさないといけません。ですから初めのドラグ設定はほぼフルドラグです。その後、中層~表層(10m~20m)あたりまで上げてきたら少しずつドラグを緩めにしていきます。
なぜなら、船が近づいて危機感を感じた魚は、船の下に潜り込む習性があるからです。その突っ込みをかわすために少しドラグを緩くしておかないと船底に擦れて切れてしまった突っ込みに対応できずにフックアウトしたりします。ただしあまり緩すぎると他の釣行者のラインに絡んでしまったり、あらぬ方向への突進を許すことになるので、適度な調整が必要です。特に電動ジギングは電源コードの問題で自由に釣り座を動くことが難しいので、このドラグ調整で魚をうまくいなす必要があります。このドラグ調整がうまくいくと捕れる魚は格段に上がると思います。

【電動ジギング総括】

女性や子供が長時間ジギングをすることは難しく、30分もすれば釣りをやめてしまうかタイラバなどの楽な釣りに移行してしまうことが多いです。その体力差、筋力差を埋める道具が電動ジギングタックルとなりますので、「釣り味」や「邪道」などという表現には当てはまらないのではないでしょうか?ゴルフでレディースティーや初心者と上級者の差を埋めるハンディキャップなどがあるように、船中すべての人が平等に楽しめることが重要だと思います。

投稿日:2017年11月8日 更新日:

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